貴重書公開展とは
鹿児島大学附属図書館で所蔵する、島津家関連の書籍コレクションである玉里文庫をはじめとする各種貴重書は、鹿児島の文化遺産として価値の高い資料です。
平成11年度に、大学創立50周年を記念して玉里文庫を初めて一般に公開し、本学を会場に第1回の展示会および記念講演会を開催しました。平成12年度からは、大学内だけでなく県内各地でも、展示会と記念講演会を毎年実施してきました。平成21年度からは、資料館等との合同企画展(隔年ベース)を開催する等、展示内容の一層の充実を図っています。
展示書目
玉里文庫には、およそ30点余の絵図または地図が所蔵されている(この他に、絵図や地図を収めた冊子体の書籍を加えると数は増えることになる)。
今回の貴重書公開では、一枚物や巻子本の絵図・地図および絵図を含む冊子本の中から、資料的価値の高いものを選び出し展示することとした。これらからは、絵図や地図自体が示している地理的な情報や空間認識を理解できるとともに、所蔵者(筆写者)の対外的な関心のあり様を推し量ることができるであろう。
絵図・地図は、その対象とする地域や内容によって、【蝦夷の部】【海防の部】【薩摩の部】【町図の部】【地球図の部】の5部門に分けて展示する。
- 蝦夷の部
記念講演会
演題:『江戸の滑稽絵本 悦贔屓蝦夷押領(よろこんぶひいきのえぞうし)の世界』
講師:中山 右尚(教育学部教授)
開催期間:平成14年10月27日
開催場所:鹿児島大学附属図書館
演題:『地図あれこれ』
講師:塚田 公彦(教育学部教授)
開催期間:平成14年10月27日
開催場所:鹿児島大学附属図書館
演題:『絵図の中の幕末日本』
講師:原口 泉(法文学部教授)
開催期間:平成14年11月4日
開催場所:国分市シビックセンター
演題:『大隅国正八幡宮に関する一考察』
講師:日隈 正守(教育学部助教授)
開催期間:平成14年11月4日
開催場所:国分市シビックセンター