図書館について

 

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附属図書館長 橋口 知

 大学キャンパスにおける人の交流が感染対策下で再開し、4月には図書館でも新入生らしき方々が館内で過ごしている姿をみかけ、新年度の始まりを感じたところです。
 一昨年度からの新型コロナウイルス感染症問題は、図書館運営にも大きな影響を及ぼしました。館内感染対策施行のための一時的な全面閉館後は、発語を伴わない利用に限定することで館内滞在を可能とし、遠隔授業の受講や自己学習の「場」として活用は維持しています。また、来館を伴わない利用の促進に向けては、図書館ホームページに学外から利用可能なサービスや電子リソース情報を掲載した特設サイトを開設し、開館時間等の制限期間は学内者を対象に、借用図書の返却期限延長、所蔵資料のメール等による予約取置や所蔵資料や複写物の自宅等への配送サービスも実施してきました。
 このような特殊な状況下であることも含めて、図書館の来館利用者ニーズ把握のため、各学部から推薦された学生モニターの方々に、アンケート回答及び図書館職員との意見交換会を通して、より活用しやすい大学図書館に向けての提案をいただきました。中央図書館学生モニター提案内容につきましては、図書館ホームページに掲載しています。その一つとして、社会人大学院生や集中講義・実習等で平日の日中に来館利用が困難な状況への対策として提案された中央図書館の土曜日の通年開館は、本年度、試行することにいたしました。
 また、長年の課題であった桜ヶ丘分館改修工事が、令和2年度補正予算で認められ、令和4年7月にリニューアルオープンの予定です。工事期間は全面閉館のため、桜ヶ丘キャンパス内に令和3年7月から翌年6月まで、仮設図書館を開設することになりました。桜ヶ丘分館蔵書約14万冊の中から、利用頻度の高い約6,000冊を厳選して仮設図書館に開架しますが、他の蔵書は温度湿度管理の必要性から中央図書館内に分散して保管します。両館ご利用の皆様には、大変ご不便をおかけいたしますが、ご理解ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
 ところで、感染拡大対策が必須となったことを契機に図書館の在り方には、従来の来館利用型運営に加えて、デジタル化時代に相応しい取り組みの導入に拍車がかかりました。本学では経営戦略経費を活用し、玉里文庫等の貴重書デジタルアーカイブ化及びその活用促進事業を継続し、また、昨年度から開始された遠隔授業等の教育学習支援として電子書籍数を増やしています。研究活動支援の面では、電子リソース環境整備や研究成果の収集・蓄積・保存・発信に、図書館は一定の役割を果たしてきましたが、今後はさらに、本学のオープンサイエンスの推進に向けて専門性を活かして取り組んでまいります。

令和3年6月