貴重書公開展とは

鹿児島大学附属図書館で所蔵する、島津家関連の書籍コレクションである玉里文庫をはじめとする各種貴重書は、鹿児島の文化遺産として価値の高い資料です。
平成11年度に、大学創立50周年を記念して玉里文庫を初めて一般に公開し、本学を会場に第1回の展示会および記念講演会を開催しました。平成12年度からは、大学内だけでなく県内各地でも、展示会と記念講演会を毎年実施してきました。平成21年度からは、資料館等との合同企画展(隔年ベース)を開催する等、展示内容の一層の充実を図っています。

木村探元と武家のたしなみ

木村探元(きむらたんげん)は、延宝7年(1679)に薩摩で生まれ、江戸狩野派に入門の後、薩摩藩の御用絵師として、数々の優れた作品を残した人物です。探元は絵画だけなく、茶道・歌道にも通じた教養人でもありました。本展示会は、ミュージアム知覧が所蔵する探元の絵画作品と鹿児島大学附属図書館が所蔵する茶道書「白鷺洲(はくろしゅう)」等の関連書物を展示し、当時の武家の趣味生活を明らかにします。

開催期間:平成26年12月19日~平成27年3月15日
開催場所:ミュージアム知覧

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記念講演会

演題:『江戸狩野と木村探元』

講師:下原美保(教育学部教授・日本美術史)

開催日:平成27年1月10日
開催場所:ミュージアム知覧・フォーラム

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図録

高津孝編

執筆:執筆:高津孝、丹羽謙治、金井静香、亀井森

いままでの貴重書公開展